ティーメディクス定期刊行物
 

医療関係者のための経営セミナー

日時 2009年7月16日(木)13:00〜15:30
場所 TFTビル東館9階研修室901 東京都江東区有明3-1
対象 医療機関 院長・事務長・用度課スタッフの皆様

第2回『医療関係者のための経営セミナー』を開催しました。

先日、第2回『医療関係者のための経営セミナー』が無事終了致しました。暑さ厳しい中での開催でしたが、多くの医療機関の皆様にご参加頂きました。

 今後も医療機関の皆様に、情報取得・情報交換として本セミナーをご活用頂けるように企画してまいります。皆様のご参加をお待ちしております。

医療関係者のための経営セミナー第2回テーマは
「医療現場の見える化と最適投資」

 第1講演では、オリンパスメディカルシステムズ株式会社 関野氏より医療機器コード標準化に向けた最新の動向とともに標準コードを用いた医療機器トレーサビリティへの取り組みをご紹介頂き、ティーメディクス株式会社より内視鏡医師のためのお仕事紹介(スコピストバンク)などのご紹介をさせて頂きました。
 特別講演では、神奈川県厚生連 伊勢原協同病院 施設用度課 神戸様より、医療機器や医療材料に対する経済的効果を追及した取り組みについてご講演頂きました。
当日ご参加頂いた医療機関の皆様の関心の多くは「効果的な医療材料の調達方法」にあり、特別講演では「とても参考になった」とのご感想を多く頂きました。

 
scopist bank


※特別講演『VPP導入後検証 当院における経済的効果の追及 』より一部抜粋

4年間平均1,100万円のコスト削減に成功

年間経済効果グラフ 病院を取り巻く環境から医業収益が伸び悩む中、当院ではDPC導入による材料の包括化、病院の老朽、狭隘化による修繕費増、医療機器修理過多による修繕費増という環境にあります。直接的に収益を上げられない事務部門が経営に寄与するためには、コスト削減をする事だと思います。そのコスト削減の取り組みの一環として導入したVPP※は、内視鏡室の保有機器下取り、VPP導入 機器の将来残価値引きがありますので、通常購入するよりも安く機器導入ができ、有効なコスト削減策になりました。
  当院のコスト削減は、病院長が委員長となった各部門の部長クラスで組織した医療材料検討委員会を中心に行っており、費用削減の5本柱として、1.同種同効材料の見直し、2.帳合変更の取り組み、3.関連組織での共同購入、4.DPC包括による材料の見直し、5.医師による直接交渉があります。年間経済効果1,000万円を目標にこれらの取り組みを行い、H17年度〜H20年度の4年間では、平均1,100万円のコスト削減に成功しています。
費用削減の5本柱の中でも一番有効だと感じているのは、5.医師による直接交渉です。施設用度課でコストを表した資料を用意し、その資料をもとに医師から具体的数字を業者へ提示します。そして業者からの再見積りの結果を、逐次医師と医療材料検討医院会に報告するという繰り返しにより交渉力がアップし、その結果大幅なコスト削減につながっています。
  当院が考える費用削減のポイントは、コスト削減の視点だけでは現場に混乱をきたし、正しい評価ができなくなってしまいますので、「何でもやる」ではなく現場とのコミュニケーションを重視した上で検討し、医療材料検討委員会という組織の決定事項として現場に導入することと考えています。

内視鏡室症例数が約117%増加

送迎車 VPP導入前後を比較すると、内視鏡室症例数は約117%増加しています。注腸検査から大腸鏡検査への優先順位の変化などによる下部症例数の増加もひとつの要因と思いますが、VPP導入によるスタッフの意識変化、最新機器導入による効率化のほか、地域医療連携の強化もその要因であると思います。
  当院は2次救急病院になり、特に地域開業医との病診連携に力を入れています。内視鏡検査については、上部検査に限るなどの条件はありますが、開業医からの依頼があればその日のうちに検査をし、その日のうちにレポートを届けています。また、在宅X線撮影、紹介患者の送迎サービスも好評頂いています。そのほか、年間約20回の症例検討会・地域医療研修会を当院負担で開催し、積極的に地域医療従事者とコミュニケーションを取る事によって地域医療連携の強化を行っています。 医療用・患者用クリニカルパスの「地域連携パス」への発展、在宅患者の症状・処方・検査結果の共有化による急変時のスムーズな対応、各種画像データを蓄積して地域内の医療機関との共有化を目指し、取り組んでいます。

※VPP=症例単価払い方式のファイナンスメニュー

 

講師のご紹介

伊勢原協同病院
内視鏡システムVPP ご契約
医療関係者のための経営セミナー

岩船徹雄氏
神戸 俊昭氏
神奈川県厚生連 伊勢原協同病院 施設用度課 

JA神奈川県厚生連伊勢原協同病院は、昭和43年に開設され、現在は病床数413床、診療科19からなる地域中核病院です。平成20年には病院機能評価Ver.5の認定を受けました。
 「一人は万人のために、万人は一人のために」という協同組合の精神に基づき、「患者さんにやさしい病院」であることを基本理念としています。また、地域医療連携に力を入れ、地域に開かれた高度な医療ができる病院を目指すとともに、医療を通して地域社会の発展へ寄与できるよう、職員一丸となって日々研鑽しております。